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記事 · HS分類 2026-08-30

HS分類の基礎:日本からの輸出で間違えやすい5つのポイント

通関遅延を防ぐために、輸出前に必ず確認しておきたいこと
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貿易コンサルティング
2026-08-30
打ち合わせで書類を確認するビジネスパーソンの手元

HS分類(統計品目番号)の誤りは、通関遅延の最も多い原因のひとつです。「製品の説明を読んで番号を選んだ」という方が多いですが、実際には技術仕様や材質、用途によって分類が変わることがあります。ここでは、日本からの輸出でよく見られる誤りのパターンと、事前に確認すべきポイントを整理します。

HS分類とは何か

HS分類とは、世界税関機構(WCO)が定めた国際的な商品分類体系です。6桁の番号で構成され、日本では輸出統計品目表(NACCS品目コード)として9桁に細分化されています。輸出申告書にはこの番号を記載する必要があり、誤りがあると税関から照会が入り、通関が止まります。

分類の基本的な考え方は「何でできているか」「どう使うか」「どんな状態か」の3軸です。同じ「ネジ」でも、材質がステンレスか鉄かで分類が変わることがあります。製品の仕様書と現物を照合しながら確認することが基本です。

よくある誤りのパターン

最も多いのは、製品の「主な用途」ではなく「見た目」で分類してしまうケースです。たとえば、工業用の特殊コーティングが施されたプラスチック部品を「プラスチック製品」として分類すると、実際には「工業用機械部品」として分類すべき場合があります。

次に多いのは、複合製品の分類誤りです。複数の素材や機能を持つ製品は、「本質的な特性」を持つ素材や機能に基づいて分類するのが原則ですが、この判断が難しいケースがあります。迷ったときは、税関の事前教示制度を活用することをお勧めします。

  • 用途ではなく材質で分類してしまう
  • 複合製品の主成分の判断を誤る
  • 輸出統計品目表と輸入統計品目表を混同する
  • 旧バージョンのHS表を参照している
  • 相手国の分類と日本の分類が異なることを知らない

事前教示制度の活用

税関では、輸出前に品目分類について照会できる「事前教示制度」を設けています。製品の仕様書や図面を提出し、税関から正式な回答を得ることで、通関時のトラブルを防ぐことができます。回答には通常2〜3週間かかるため、初めて輸出する製品については早めに申請することをお勧めします。

相手国の分類との照合

日本のHS分類と相手国の分類は、6桁までは共通ですが、それ以降は国ごとに異なります。EU加盟国向けの輸出では、EU側のCombined Nomenclature(CN)コードと照合することが重要です。分類が一致していないと、相手国の通関でも問題が起きる可能性があります。

特に工業機械部品や電子部品は、デュアルユース規制の対象になる場合があります。HS分類の確認と並行して、輸出管理規制の対象品目かどうかも必ず確認してください。

HS分類の確認は、輸出準備の最初のステップです。自社製品の分類に不安がある場合は、仕様書を手元に用意した上でご相談ください。

#HS分類#輸出手続き#通関#貿易実務

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